「魔法のラーメンが食べられる店！金沢市で唯一のその存在に迫る！」

主人公・中森洋介は、金沢で一番美味しいラーメンを食べることが目的で、市内各地にある有名店を食べ歩いていた。そんなある日、中森は「魔法のラーメン」という噂を聞きつけた。そのラーメンは、腹一杯になるまで何杯でも食べられるという噂だった。

中森はすぐに食べに行くことを決め、調べてみると、その店は金沢市内に1つしかなかった。その名は「味とんらーめん 魔法の風景」。中森は直ちに店に向かい、魔法のラーメンを注文した。

すると、店主・村上が登場。村上は特製のラーメンを作ってくれると言い、注文内容を伝えるとまずい匂いとともに中森の目の前に現れた。

「魔法のラーメン」に、中森の顔は歪むばかりだった。しかし、彼は食べることに手が止まらず、4杯目まで完食した。

「やはり魔法のラーメンはすごいな」と中森は感心して帰ろうとしたが、帰り際に店主の村上が一言。

「しかし、魔法のラーメンは食べるにはあくまで特別な条件が必要ですよ」

中森が不思議に思って立ち返ったところ、「魔法のラーメン」は実は無限に食べられるラーメンではなかったのだ。

「必ずしも2杯目以降が美味しいわけではない。それでも今日はあなたが最後の1個だった」と村上が説明すると、そばにいた常連客たちも納得の様子。

中森は、自分がラーメンの味を追求していることに気付き、次の目的を見つけたようだった。

【評価】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：4
悲しい：2
夢がある：8
怖さ：1
合計点：22