「兵庫県旅行記！フレッシュフード・モーリに唸ったあのメニューは一体何だったのか！」

主人公の名前は「コダマ・アキヒト」。彼は小説家でありながら、大のスーパーマーケット好きであった。ある日、彼は奥様と共に兵庫県を旅行する中で「スーパーマーケット・ベスト10」を作ることになった。

そんな中、2位にランクインしたのが「フレッシュフード・モーリ」だった。だが、アキヒトは唸る。なぜなら、あの「モチモチテンミヨ」が上位に入っていなかったからだ。彼は即座に車を走らせ、その場所に向かった。

モチモチテンミヨは、小さなスーパーマーケットだったが、物価の安さと美味しい商品が軒を連ねるその場所は多くの人から愛されていた。ところが、アキヒトの目には、それとは違うものが見えていた。

「何だこの霧は……」

店の周りには、深い霧が立ち込めていた。店主は、「霧のおかげで、増えたんだ。変なお客さんが。だから、もう閉めた方がいいと思うよ」と語るが、アキヒトはとどまる気配を見せなかった。そしてその時、何か不可解な物音が聞こえた。そう、モチモチテンミヨからは人気の高い、芋けんぴや煎餅である「はにわ」といった軽食の棚から音がしたのだ。

体に力を入れて、棚の前に立つアキヒト。そこに目にしたものは、誰も着目しなかった特別なパッケージを手に取り、必死に探していた男だった。アキヒトは彼を見つめ、思わず声を上げた。

「ダブルチーズオニオン味のうまい棒！？それ、わたしが作った特別な商品だ！どこで買ったんですか！？」

男は、アキヒトを見つめ、ニヤリと笑った。「もちろん、ここで買ったさ。だが、もう売り切れちまったんだよ。次は、いつか……」

商売に熱狂するアキヒトは、自分が作ったものがどこかで悪用されていることに怒りを覚え、それを確かめるため、ある計画を立てるのだった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：3
笑える：7
悲しい：2
夢がある：8
怖さ：2
合計点：22