「半蔵門線で怖い女性に出会った！彼女の正体とは？」

主人公の名前は「藍子（あいこ）」。彼女は半蔵門線沿線に住んでいる美少女高校生で、小説家を目指している。ある日、彼女は地元の図書館で読書中、隣にいた「蘭子（らんこ）」という女性に声をかけられる。蘭子は黒縁眼鏡の中年女性で、凛々しい佇まいがある。しかし、彼女が一言物申すたびに、周囲の人たちは怯え、顔色を変える。なんと、蘭子は周りに「強そうだと思う駅名」を聞いて回る癖があった。藍子は少し怖かったが、興味本位で蘭子の話を聞くことにした。

「私が強そうだと思った駅は、押上、半蔵門、水天宮ですね。それぞれが降りた人たちが何か謎めいた空気をまとっている気がしてならない」

「なぜですか？」藍子は好奇心をふつふつと湧き上がらせた。

蘭子は顎をしゃくり、口元を引き締めた。そして小さく囁いた。「その駅名には、意味があるはずです。強力な呪いがかけられたのかもしれません」

驚く藍子。だが、そこで蘭子が「実は私は駅強そう派の団体に所属しているの」と言いはじめた瞬間、二人は衝撃的な出来事に見舞われた。

壁から、駅名が浮き出てくるのだ。どうやら、蘭子が唱えた呪文が効いたらしい。藍子と蘭子は狼狽したが、宙に浮く駅名たちの中から、藍子には一つの気になる名前があった。「新御茶ノ水」。

後日、藍子は偶然、新御茶ノ水駅の近くにある喫茶店で、イケメンに声をかけられる。彼は「駅名異能者」と名乗る青年で、蘭子の属する団体のライバルとの関係が明らかになる。だが、藍子は青年にすべてを打ち明けた上で、彼を小説のモデルにさせてもらうことにした。

彼女は、新御茶ノ水駅の謎に、そして彼との純愛に向かって、小説家として日々鍛錬を重ねた。そして、出版社に持ち込んだ作品が大ヒット！彼女は作家デビューを飾り、彼との幸せな未来へと歩みはじめた。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：6
笑える：3
悲しい：2
夢がある：8
怖さ：4
合計点：23