「マッド・ドッグが目撃した、衝撃のスタートライン！街の若者たちを震撼させた展開とは？」

「スパイダー/トライアンフ」と呼ばれるバイクに乗り込んだ風変わりな主人公、マッド・ドッグは、暴走族のリーダーでありながら、走ることに夢中だった。

ある日、マッド・ドッグは仲間たちとともに、街の最新鋭バイクを駆る若者たちに挑戦状を送った。競争心に燃え、スタートラインに立った瞬間、マッド・ドッグは衝撃に見舞われた。

「これがSV650か！？」

相手がドカティでもなく、スズキの中古バイクのSV650だった。一瞬のためらいを感じた彼の脳裏に、ふと思い浮かんだ「人は見かけによらぬものがある」。

スタートから数秒後、若者たちを圧倒し、見事勝利を収めたマッド・ドッグは、SV650に心奪われる。もともとパワフルなバイクが好きなマッド・ドッグだが、このSV650の柔軟さや軽快な走行感、そしてコンパクトなスタイルに惹かれた。それからというもの、マッド・ドッグはSV650に乗り換え、スタートラインに立つたびに、勝てる確信を持たせてくれる相棒となったのだった。

オチは、マッド・ドッグが最新鋭バイクに挑んでいくストーリーと思わせて、実はSV650に乗り換えた超平和主義者であり、勝つことよりもバイクの走りを楽しんでいることが明かされる。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：6 笑える：7 悲しい：0 夢がある：9 怖さ：0. 合計点：22