「あの店長のラーメンが神すぎる！カバチョリ村でも話題沸騰の超絶組み合わせとは？」

「いや～、やっぱりあの店は人気だねえ。」カバチョリ村に住む主人公、カバ太郎は友人のカバ子から聞かされた話に唸っていた。

「どこがそんなにすごいんだよ、いごっそラーメン店長なんて…。」

「いやいや、それがすごいんだって。この店長が出すラーメンって、もう想像もつかないような組み合わせが激ウマなんだって。例えばね、カレーラーメンにチーズと卵がどっさり乗っかってるんだぜ！？」

「あっそう。んじゃあ、今度味わってみるか。」カバ太郎も半信半疑だったが、カバ子が口にするラーメンには既に興味津々だった。

やがて訪れた夜。カバ子と二人でいごっそラーメン店の前に立ちはだかる。前にいるのはゴッツイ体型の男。店長らしき人物だ。

「いらっしゃいませ。今日はどうされますか？」

カバ太郎はドキドキしながら店長のオススメである「イカ蒸しラーメン」を注文。カバ子は期間限定の「焼きそばラーメン」にした。

早速、カバ子に箸を進める。口にした瞬間、カバ太郎の脳裏には爆発的な味わいが広がった。甘じょっぱさと辛みが混ざり合い、その上に麺と焼きそばの香ばしさが重なる。世界がゆっくりと凍りつくような感覚に陥るカバ太郎。

「これは…！？」

「メチャクチャイケてる！！！」カバ子も口から溢れる言葉と共に、パチン！と箸を合わせる。

カバ太郎とカバ子はその日から、週に二回、このラーメン店通いを開始した。だがある夜、いつものようにイカラーメンを注文すると、店長が今日はそれではつまらないというので、あるアレンジを提案してきた。

「それで、いかがでしょう？」

最初は引いていた二人も、早速口に入れる。数秒後、カバ太郎の手から箸が滑り落ちた。どうなってる、これ…。ワサビ、納豆、ドライフルーツ、マヨネーズ、キムチ、チーズ、さらにはショウガも乗っかった、理解不能な味わい。唸り声を漏らすカバ太郎に対して、カバ子はクスクスッと笑いをこぼした。

「ちょっと、カバ子コーヒー吹いてるよ？」

以降、カバ太郎とカバ子はいごっそラーメン店を大ネタにし、街の人々にもその話を広めるようになった。そして、その影響でいごっそラーメン店の知名度はどんどん上がっていった。

■この小説のちくわ様自己採点

感動的：5
笑える：9
悲しい：0
夢がある：4
怖さ：0
合計点：18