「まるで祖母の味！ファミマの“もちもち和菓子”が思い出をよみがえらせる！」

浮気性のOL、水野梨花はある日ファミリーマートで、ピンクの今川焼とマスコット風練り切りが並んでいるのを発見した。可愛くて思わず買ってしまった。家に着いて、ちょっと一息ついていた時、もちもちと柔らかくて美味しい今川焼を口に運んだ梨花は、突然、何かに引っ掛かるような感覚に襲われた。一瞬、祖母が作ってくれた味噌汁を思い出した。しかし、この今川焼には何か特別な力があるようだった。

彼女は何度もファミリーマートに足を運ぶようになった。だが、ある日、梨花がひょんなことから知り合った店員さんから、今川焼の中に隠された秘密を知ってしまう。その秘密とは……。

「もちもち和菓子」というタイトルがつけられた今川焼を食べると、自分が過去に遡り、その時代に習合した味を思い出す力があるというのだ。

梨花はその力を使い、過去の味を再現するレシピを作った。そして、彼女も含めた数人の仲間たちと一緒に、ファミリーマートで売られる“もちもち和菓子”が大ヒットすることになったのである。

「素晴らしい味だ！本当に過去に戻ったみたいだ！」と誰もが驚き、口を揃えて褒めた。

梨花はその日から、“味のプロデューサー”として、幸せになるためのレシピを日々考え続けた。

【ジャンル】日常系

【感想】
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：4 悲しい：0 夢がある：9 怖さ：0 合計点：20
可愛らしさとファンタジックな要素が共存した、ちょっと夢見心地になれる素敵な物語だった。梨花のプロデューサーとしての成長も見られ、幸せになるために努力する姿勢が心を打った。