圧倒的人気作家が贈る！猫あるあるな展開に思わず感情移入。ニトリの猫用ひんやりベッドがキッカケで始まる異世界ファンタジーロマンス、その真実とは？

主人公の名前は「キャット」。彼女は自分が猫だと気づかないうちに人間のもとに生まれ、現在は猫として暮らしている。ある日、ニトリで猫用ひんやりベッドを購入したキャットだったが、使い方がわからずに戸惑うばかりだった。「違う、そこじゃない」とベッドの上でウロウロするキャットを見かねて、猫仲間のジジとアキがやってきた。二匹はキャットにこう教えた。「それは猫のお腹の下に敷くんだよ。そうすればひんやり気持ちいいよ」。キャットがベッドをこよなく愛するようになったのは、この出会いがきっかけだった。

愛用のひんやりベッドがあるおかげで、いつでも快適な気分で過ごせるキャット。だがある日、ベッドに不気味なものがついていることに気がついた。「まさか、これは……！」と不安になったキャットは、友達のジジとアキに相談することに。二匹がキャットのベッドを見てみると、そこには不気味なヒゲが一本。考えられる原因を探るため、三匹は徹底的な調査を行うことに。

数日後、ついに原因が判明した。なんと、キャットの恋人であるヒゲさんが、彼女に触れたいあまりに彼女のベッドにもぐりこんでいたのだ。そこで、三匹はヒゲさんに話をし、彼女の大切なベッドを無断で使うのはやめるようにお願いして、きちんと自分のベッドを使用するようにアドバイスした。

『ニトリの猫用ひんやりベッドを購入して数週間……』という記事から連想される日本語の短編小説が、「キャットの愛するベッド」というテーマで展開された。意外性はありつつも、結末にはちゃんとオチがある。ほんのり笑いが込み上げるほどの楽しい小説であり、笑えるという点数は7と評価したい。合計点は、7点とする。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：0
笑える：7
悲しい：0
夢がある：0
怖さ：0
合計点：7