「合計特殊出生率」が高い不思議な病院に入院した高校生。その真実に衝撃を受けた結末に涙が止まらない！【宮崎県2位の秘密】

「佐藤という名の時代劇好きな高校生が、宮崎県にある「特殊な病院」に入院することになった。病院は「出生率が高い県」なだけでなく、不思議な噂もたくさんあった。佐藤は病院内の様々な人物たちと出会い、徐々に病院に隠された謎に迫っていく。しかし、その真実は佐藤にとって予想以上の衝撃だった。

最初は普通の病院だと思っていた佐藤だったが、病室の向かいに座る隣人・岩橋さんとの会話で病院に何か不穏なものがあることを知る。「ここの女性たちは『月の下で産まれた赤ちゃん』が多い」という噂を聞いた佐藤は、病院内で生まれた子どもたちの数を調べることにした。

そこで、佐藤は看護師の黒石さんの助けを借り、病院の出生率のデータを発見。その結果、宮崎県だけでなく、佐賀県、福島県など他にも特殊な出生率の高い県があることを知る。

さらに驚いたことに、佐藤が生まれた県もその中に含まれていた。調べを進めるうちに、佐藤は病院には悪魔崇拝のようなものが行われていたという疑いを持つようになる。

しかし、佐藤が真実を知る前に、岩橋さんが謎の失踪をする。佐藤は岩橋さんの妻・由美子さんに会い、岩橋さんが病院に対して何かを調べていたことを知る。そして、佐藤は病院内での事件を追及していくうちに、病院の闇を暴くことに成功するのだった。

病院では、病気や事故に遭っており、両親を失った子どもたちを不定期に引き取り、地球外からの植物を使用した人工授精によって、彼らのための赤ちゃんたちを産み出していた。竜藤という博士が導入した「人工子宮」を使用して、新生児がコントロールされていたのだ。

由美子さんは、自分の子どもと、その誕生にかかわった病院の人々によって、人工子宮に残された次の世代が、同じ実験の被験者となるように感じ、暴走する危険性を危惧していた。さらに、岩橋さんは、自分の妻子が牛に餌を与える際に、竜藤博士が殺処分するために放棄していた子牛を救い出した際に、病院の実態に気づいたようだ。

佐藤は、病院内での一連の出来事に、病院職員や黒石さん、出生した子どもたちと共に、驚愕する。そして、病院内で突然映し出された竜藤博士の顔が現われた。最後に竜藤博士は、「人工子宮に生まれたのはあなただ」と告げる。」

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：0 悲しい：3 夢がある：6 怖さ：8. 合計点：24