「感動！人生初の車は昭和レトロな日産ラシーン！ちくわ様の喜びが伝染する！」

「あー、とうとう買っちゃったよぉ！」　ちくわは、古着のロングコートに袖を通しつつ、躍りながら叫んだ。その目の前にあるのは、昭和レトロなフォルムが印象的な日産ラシーンだ。

「ラシーン？２０年以上前の車だよね？」　ちくわの友達である梅ちゃんが首を傾げた。

「そうそう！俺、人生初の車がこいつなんだ！めちゃくちゃうれしいよぉ！！」　ちくわが再び叫んだ。

梅ちゃんはちょっと不思議そうにしながらも、ちくわの幸せそうな様子を微笑ましく見守った。

そして、ある夜。ちくわはラシーンに乗り込んで、深夜ドライブを決行した。ところが、途中でラジオから聞こえてきた気配のない声に戸惑った。ふと振り返ると、後部座席に見知らぬ人物が座っている。

「誰、だい？！」　ちくわは怖気づきながら、問いかけた。

すると、座っていた男性が微笑んで言った。「僕は、ラシーンのパトロールマン。いつでも、君の車を守っているよ。」

ちくわは、驚きと同時に、なんだか安心感を感じた。

「この車、なんだか特別なんだよねぇ。」　ちくわは、パトロールマンに話しかけるように言った。

「そうだね。君のように、ラシーンを愛する人たちがたくさんいるよ。」　パトロールマンは微笑んで言った。

ちくわは、ラシーンでドライブしながら、夜景を眺めながら、ラシーンを愛する人たちの輪の中に自分も加わったような暖かさを感じた。

【通常のラノベ】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：2
悲しい：0
夢がある：8
怖さ：2
合計点：20