「衝撃！「ラーメン酒場 海坊主」の実態に迫る！タダ券配布の裏に潜む恐怖とは……！」

主人公の名前は「まりも」。彼女はハンバーグの名店巡りが趣味で、今回も滋賀県にやってきた。しかし、今回の旅では彼女の財布に酷いことが起きた。そのため、1位のお店に行くことができず、2位の「ラーメン酒場 海坊主」に入ることにした。

店内に入ると、そこは決して清潔とはいえない雰囲気に包まれていた。しかし、そんなことはまりもにはどうでもよかった。メニューには、ラーメンとハンバーグが同じページに載っていた。彼女は「ランキング2位」ということで、ハンバーグにしようと思ったが、ふと、目に飛び込んできた一文があった。「ハンバーグはとてもふわふわで肉汁たっぷりですが、ソースはありません」と書かれた文に心を奪われたまりもは、思わずラーメンを注文してしまった。

すると、海坊主と名乗る店主が、一瞬でも目を離さないようにまりもを見つめながら、鍋から煮込み音を立てるラーメンを作り始めた。そして、おそらく全ての客が一言二言話しかける店主とは違い、彼はまるで話しかけようとしなかった。まりもは、その姿に惹かれつつ、待つこと7分。ついにラーメンが出てきた！

まりもは母の味に似た懐かしい味に感動し、食べ始めた。しかし、食べ進めると、だんだんとラーメンが辛くなっていく。まりもは汗をだし、味と辛さの中に戸惑いを覚えながらなんとか完食した。そして、満腹になった彼女は、その時初めて、店の名前に深い意味を感じた。

「海坊主」という名前は、昔から漁師さんにとっては、魚を捕る際のお守りのようなものだった。まりもはラーメンの中に辛さと懐かしさ、そして何か、大切なものを感じ取っていた。そして、彼女はこの旅で「海坊主」という名前が、このお店とこの人と、彼女自身と強く結びついたと思った。

【ジャンル】日常系
【感情分析】感動的：7　笑える：2　悲しい：0　夢がある：9　怖さ：0　合計点：18