「私も『ヨル・フォージャー』の世界にいたい！中学生が“転生”した異世界ラブストーリーに夢中！！」

主人公の名前は、中学生の「藤島舞」。彼女は早見沙織さんが演じたキャラクター人気ランキング1位、「八城雪実」と瓜二つの容姿をしていた。舞は、ある日、図書館で見つけたラノベ作家「カオル・ミツヤ」の最新作『ヨル・フォージャー』にハマってしまう。毎日のように読書に耽っては、クラスメイトから浮いてしまう。

ある日、舞は校内で「カオル・ミツヤ」に遭遇する。しかし、その姿が舞の好きなアイドルグループ「KAO」のメンバー「URARA」だとわかる。カオル・ミツヤ/URARAは、なぜか舞と本の話で盛り上がるようになり、密かに嬉しかった。

しかし、ある日カオル・ミツヤ/URARAが急死した。葬儀に参列した舞は、そこで自分が身体障害者であることを知らされる。そして、カオル・ミツヤ/URARAの秘密を握る、彼女の助手であった男性「シュウ・タカハシ」と出会う。

シュウは、カオル・ミツヤ/URARAがラノベ作家「アイリス・コバヤシ」として活動していることを舞に明かす。そして、カオル・ミツヤ/URARAとシュウの間には問題があり、彼女が亡くなったのは、シュウを守るためだった。シュウの本名は「ハル・ダッシ シュウ」であり、彼はカオル・ミツヤ/URARAの実の兄だった。

舞はカオル・ミツヤ/URARAの小説を継承することを決意し、シュウの協力を得てアイリス・コバヤシとしてデビューする。そして巻き起こる事件や謎を解き明かし、大ヒットを飛ばす。

【感想】
感動的：5 笑える：2 悲しい：7 夢がある：9 怖さ：1
合計点：24

オチは、「アイリス・コバヤシ」の正体は、早見沙織さんの別名義だったということだった。舞は、彼女の小説をひたすら読んでいたのだった。そんな出会いがあったら、いいなと思わせてくれる日常系小説だった。