「会員限定ランチで幸せに？！見えない壁に挑戦した私の葛藤と感動」

「ホップオンイット」ってイマドキの言葉をよく使う、ちょっと風変わりなシングルマザー、椎名梨佳は、この記事に興味津々だった。子供が小さくてなかなかゴルフに行けないけど、この夏こそは行こうと思ったからだ。でも、調べていくうちに気になることが出てきた。

「カメリアヒルズカントリークラブに会員限定ランチを食べに行ってきました」というブログを見つけたのだ。会員限定ってことは、競争率高いってことじゃん。しかもこのクラブ、先日「中盤までリードしていた私が最終日で落ちてしまったゴルフトーナメントレポート」という記事になってたんだもの。なかなかのご近所のお金持ちが通う名門クラブだってことがわかった。

そんな中椎名は、偶然通りがかったカフェで飲んでるうちに、ひときわ目立つサングラスをかけた美女・野島ありすと知り合った。ありすはなんと、カメリアヒルズカントリークラブ常連だった。

「私、グリーンキーパーになろうと思ってるの。だって、もっと格好いい彼氏がほしいから」　

梨佳は自分の目を疑った。それって、ありなの？でも、ありすの美貌に圧倒された梨佳は、ありすに誘われ、一緒に練習に行くことにした。

しばらくして、練習に長けたありすはグリーンキーパーとして雇われたようだった。梨佳も一緒に練習に行くようになってからは、色々教えてもらえるようになった。ある日、カメリアヒルズカントリークラブの選手権があることを知り、二人で参加することにした。

梨佳はあまり期待していなかったが、見事初めてのトロフィーを手にすることができた。それ以来、二人はカメリアヒルズカントリークラブの顔として、飛躍的な成長を見せる。そして、あのトーナメントでも、ありすのお陰で優勝することができたのだった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
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