「高知のパン屋で働いたら救われた!就職氷河期を乗り越えた彼の奮闘記」

高知県で人気のパン屋2位のシェ ムワの前で、主人公の青年・蒲田智也が立ち止まっていた。彼は2年前、東京の大学を卒業したものの、就職氷河期と一緒に、ハローワーク通いを続けていた。そんな中、高知のパン屋「ほっかほっか亭」の求人に手を伸ばしたのだ。

当初の予定では、ボランティアとして働くつもりだったが、いつの間にか「ほっかほっか亭」は彼の心の中に入り込んでいた。そんな蒲田智也が、シェ ムワの前で立ち止まった理由は、高知で1位に輝いていたパン屋を知るためだった。

先日、店長の母さんが「早起きしたら、並ばずに買えるかもよ」と、教えてくれたのだ。

次の日、智也は4時半に起きて、「ほっかほっか亭」を出発。車の中で、ラブロマンス小説を読みながら、1時間半かけてシェ ムワに到着した。

「おい、もう開いてるぞ!」と出迎えてくれたのは、おじさんと呼ぶチームリーダーだった。智也は、シェ ムワのパンを並べた棚から目を離さなかった。

「やばい!これ!」と、智也が指したのは、変形したカレーパン。

「そのパンかぁ。そんなに好きなのかい?」と、チームリーダーが訊く。

「いや、勿論、他にも色々買うつもりですけどね。それでも、このパンには惚れ惚れするんですよ」と、智也が答えた。

「もし、あのパンのレシピが聞けるとしたら、この3日分くらいの給料を捻出できますけど、間に合うかな?」と、智也が言った。

「それなら、覚悟して掛かりなさい。シェ ムワは絶対に、少しも情報を流さないぞ」と、チームリーダーが笑った。

その後、智也は他のパン類も買って、シェ ムワを後にした。帰りの車の中で、彼は思わず、シェ ムワの変形カレーパンをいくつも食べてしまった。

家に帰ってから、智也は探していた。「ほっかほっか亭」オリジナルレシピ、そして、シェ ムワの変形カレーパンを再現するためのレシピ。

そして、ついに見つけた。「高知県第3位のパン屋・ゴルフ・パンのレシピルーム」だった。

智也は「ほっかほっか亭」の店長に話を聞き、変形カレーパンをこしらえた。

その夜、智也が食べた変形カレーパンは、シェ ムワのものを超えるものだった。

「冷めたカレーライスをサンドイッチして焼いたパンかぁ。これが1位か。私も早く高知県民になりたいな」と、智也が呟いた。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的:3
笑える:4
悲しい:0
夢がある:8
怖さ:0
合計点:15

「高知県で人気のパン(ベーカリー)」ランキング! 2位は「シェ ムワ」、1位は?【2023年5月版】|ねとらぼ
https://news.yahoo.co.jp/articles/1ac324b3e237ed6448586cafe41dee988b744259

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