主人公の名前はさくらという女性。彼女は夜中に目が覚めた時、アパートの突然の停電に気づく。なにやら事件が起きたのかもしれないと薄暗い部屋を出て廊下を歩くと、お隣の矢沢さんが「おは戦50523mk」と言っているのが聞こえた。「それって、なんですか？」と聞くと、矢沢さんは「答える資格はない」とだけ言って去って行った。日が昇るまで眠ることができなくなったさくらは、翌朝早く起きて矢沢さんの部屋を覗いてみる。何かの実験をしているようだったが、なんのことかさくらにはさっぱりわからなかった。数日後、矢沢さんが急逝してしまう。彼の生前に残された不思議な言葉と「おは戦50523mk」に途方に暮れたさくらは、自分自身で調べることにした。
どうやら、矢沢さんは秘密の部屋で自分で開発したエネルギー源を検証していたらしい。その強力なエネルギー源は、人類が長年悩んできたエネルギー不足問題を解決するポテンシャルがあるというものだった。しかし、矢沢さんはその技術が悪用されないように、自分しか理解できない言葉で隠したらしい。そして、彼が口にした「おは戦50523mk」とは、そのエネルギー源の試作品の名前だったのだ。
驚愕とともに、さくらは矢沢さんが残したメモを見つけ、エネルギー源の情報を公表することで、彼の願いである平和な社会を実現する決意をするのだった。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：2 悲しい：3 夢がある：10 怖さ：0. 合計点：22
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