【タイトル:虹の色は3色じゃない】主人公:小川春香(おがわはるか)
ジャンル:日常系
私たちはいつも、虹が7色あることを知っていた。でも、ある日、それが変わった。
小川春香は、都内の小さな公園にいた。雨が降っていたので、人通りはそれほど多くなかった。そんな中、彼女は虹を見つけた。ふと見上げると、虹の光が落ちている。それは、いつも見る虹と違って3色の光だけ。春香は驚いた。
「お兄ちゃん、なんか変な虹見つけたよ!」
春香は、兄を呼びに走ると、見せに行くことにした。
しかし、兄の目の前で虹は消えた。急いで撮影しようと、スマートフォンを開いたが、写真アプリは壊れていた。
「実は、この公園には虹里(こうろん)という、虹を司る神様がいるの。彼女は、普段は私たちが知っている虹をつかさどっていて、ときどき礼拝などでお参りされる人たちにしか見えていないの。けど、春香だけは違う。私たちの姉妹は、何故か虹里様に見えるの」
春香は、謎めいた仕草をする兄を見ながら、そのことを理解した。
虹がもっと多くの色を持っているということは、人々が想像する以上に多くの可能性があるということだ。虹が持つ鮮やかな3色の光が春香に伝えるものは、彼女自身の想像力という事実に気づかせた。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的:5
笑える:1
悲しい:0
夢がある:8
怖さ:0
合計点:14

にじクイ|twitterトレンド



コメント