「埼玉県第2位？！そんなに住みやすいの！？」- 森崎香織の驚きと共感が広がる関東甲信地方の都道府県ランキング！

「関東甲信地方の都道府県ランキング、で埼玉県が第2位に選ばれたんだってね。」
森崎香織は友達とのランチでそんな話題を聞きながら、いつも通り上機嫌だった。今日もお気に入りのピンクワンピースに、スニーカーを合わせてサンダルタイプにアレンジしている。靴に限らず、いろんなものをアレンジする趣味をもっている彼女は、自分の名前を「カオリタン」としばしば呼ぶこともある。
「香織、関東甲信の県っていくつあるか知ってる？」
友達の質問に、カオリタンは苦笑いしながら答えた。
「全然知らない！　なんでもいいから早く教えて！」
「14個あるんだけど、埼玉県は皆が思ってるより住みやすいって知ってた？」
「それが今回の話題じゃないの？　何か変な話があるの？」
友達にうっとりとした表情を向けられ、カオリタンは少し気味が悪くなる。
「うん、県内で何か連続殺人事件が起きてるんだって。」
友達がそう言うと、カオリタンは足早に店を出て、急いで家に戻った。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：3
笑える：1
悲しい：1
夢がある：3
怖さ：9
合計点：17