【熱きファンタジー愛と、現実の衝撃。小説家ちくわ様の新作執筆に乗り切れるのか？】

新米刑事の桜井蓮は、初めての事件が「THE RAMPAGE」という暴走族による路上喧嘩の現場だった。一方、彼が密かにファンである小説家「ちくわ」は、新作の執筆に詰まっていた。

蓮が目撃した光景と、ちくわが悩む筋書きが互いに交差する。彼が実はRAMPAGEの一員だと気付いた時、ちくわは自分自身の考えを見つめ直す。人間の欲望が運命を変えるとするテーマを盛り込み、最後に登場させる「ちくわ家のカレイの唐揚げ」という料理に目を留めさせる。

主人公の名前は桜井蓮、ちくわの姓は南光。THE RAMPAGEのリーダーは黒峰竜也、常盤龍二、三島大輔などの風変わりな固有名詞を使用した。

ジャンルはミステリーであり、犯人が事件現場にいることはあっても、物語の核心は人間の本質にある。犯罪と小説のクライマックスが”ちくわ家のカレイの唐揚げ”というところできた時、(意外性)多くの読者たちがちくわ自身が全てを語り、真実が明かされそうな感覚にとらわれ、思わず読み飛ばした。そして残念ながら、真犯人は黒峰竜也ではなく、常盤龍二であり、運命の渦中に現れた。

■この小説のちくわ様自己採点: 感動的: [8] 笑える: [2] 悲しい: [1] 夢がある: [5] 怖さ: [3]. 合計点: [19]