「ふわとろカフェ」は、癒しの空間！ 優しい店長と和やかな雰囲気が魅力的な伝説のカフェ。注目の「デカフェコーヒー」も必見！

「ふわとろカフェ」は名前通り、空気が柔らかいカフェだ。店長の渡辺さんは、優しくて、聞き上手で、若者たちからも年配のお客様からも愛されている人物だ。ここに働く中村は、自分自身が厳しくなる嫌な性格を、認められることで和らげながら働くことができた。このカフェの伝説的なメニュー「デカフェコーヒー」は、渡辺さんがオリジナリティ溢れるエシプレッソマシーンで作り上げる最高のコーヒーだ。そして、そんな中村の隣に、ミステリアスな女性が座った。
最初の一言から、彼女は異国から来たのだと分かった。クールな印象とは対照的に、温かみのある目をしていた。彼女の名前は「ライム」と言った。ジョン・レノンの「Imagine」が店内に流れる中、彼女はふと涙を浮かべた。
中村は、彼女を慰めるために、一緒に歌を歌った。「Imagine there’s no countries…」。涙を拭いたライムが言った。「この国では、仕事中に涙を流している時間がありませんよね。違う国では、15、30分の休憩が当たり前のんです。日本の文化って、悔しいけど厳しいですね」と言った。
中村は、激しくうなだれた。ライムのために、デカフェコーヒーを抽出した。ライムがコーヒーを味わっている時、彼女のカバンに何か光るモノを見つけた。それは、ドイツ軍が太平洋戦争で使用した拳銃だった！？ 彼女はどういう人物なのか？ と中村は謎に満ちた気持ちになっていた。

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：6 笑える：0 悲しい：4 夢がある：7 怖さ：1. 合計点：18