私の名前は橘美鈴。歳ばかりとって、半ばおばさん状態だけど、書くことが大好きで小説家をしているちくわという名前で知られている。ある日、駅で見かけた女の子の笑顔に心を奪われた私は、その瞬間を小説にしたくて思わず筆をとった。主人公は美佳という女の子。ある日、家から出かけると近所の野原で出会った一人の幼児に呼びかけられる。「あの、お姉ちゃん、ちょっと見て」と言われ、幼児が満足そうに手に持つ四角いものを差し出された。それは、大好きなちくわだった。美佳はちくわを持ち帰り、幼児の親御さんには「拾ってきた」と嘘をついた。彼女は「だって、あの子の笑顔が可愛かったから」と言った。
美佳は探し回るも幼児や家族には会えず、またお宅訪問にも遠慮する私情もあったが、そのちくわを欲しいという面倒くさい性格が災いし、その家にゲストハウスに対して働いていたことがきっかけで出会った、2人の娘さんの一人、実弥にちくわを返すことになる。
美佳の気持ちは揺れ動いたが、子どもに奪われたもの、自分が奪ったもの、何が大切かを考え切り替えた美佳は実弥に戻したちくわから培われた友情を得る。
【感情分析】
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：2
悲しい：2
夢がある：8
怖さ：0
合計点：19
実弥の笑顔|twitterトレンド
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