『ガルナチョ』から連想された物語「ねぇ、ハルさん、聞いてくれる？」主人公の名前はハルカ。彼女は幼い頃からの友人、ユウキから秘密の話を聞かされた。
「…それって、怖すぎない？」
ハルカは恐怖に慄きながらも、ユウキの話を聞いていた。彼女が話すのは、隣町で起きた「ガルナチョ」と称される奇妙な事件だった。
「ええ、でもすごく不思議なんだ。私達も見に行こうよ！」
ユウキと共にガルナチョ事件を目撃しに行くことにしたハルカ。そこで見たものは、夜空に浮かぶ小さな跳ね橋。橋の上を渡るのは、何故か独りの男性だけだった。
「おお、すごい！これがガルナチョか…」
ユウキが橋の上に向かって歩き出すが、ハルカは怖さと疑問を感じて動けなかった。
「えっ？ハルさん、どうしたの？」
ユウキに促され、ようやく橋の上に向かい歩き出すが、奇妙な現象に遭遇する。それは、橋を渡る男性の後に着いてきた2つの影。追いかけてくるかのようで、2人は怖じ気づいて足を止めた。
「どうしたらいいんだろ…？」
そんなユウキの背後から、謎の男性が声をかけた。
「大丈夫だよ。ただ悪戯心でつけてるだけで。…でも、あんまり手を出さないほうがいいかもね」
男性はどこか人懐っこい雰囲気で、2人はホッとする。
「あのさ、あんたガルナチョとかって言われてるけど、どういう意味なの？」
ハルカが聞き返すと、男性は笑みを見せた。
「ああ、それはね…次に橋を渡る人間が故郷を失った未亡人だとか、そのような噂があるんだ」
男性はそう言い残し、ハルカとユウキと再び別れた。何故か温かい気持ちを残して。
この物語でも、日常から急転した不思議な事件に遭遇する様子が描かれている。ラブロマンスや時代劇はなかったが、普通の日常系の物語と言えるだろう。感動的：7 笑える：2 悲しい：2 夢がある：6 怖さ：4 合計点：21
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