「世界一受けたい授業」というテレビ番組で、一昨年くらいに紹介された「ジャイロボール」という乗り物があった。ジャイロセンサーでバランスを取りながら前進する乗り物で、初めて乗った時はかなりワクワクしたものだった。主人公の名前は花子。夢見がちでいつも自分の妄想にふけっている少女だ。そんな花子がある日、おばあちゃんの家でジャイロボールに乗ることになった。最初は不安そうにしていた花子だが、乗り出してみるとものすごく楽しいことに気づいた。おばあちゃんの家の庭は少し傾斜がついていたので、ジャイロボールで坂を下りると風が心地よくなびいて、まるでフリーダムに空を飛んでいるような錯覚に陥ってしまった。
するとそこに、花子が想いを寄せる年上の男性・健人が現れた。健人は花子にジャイロボールに乗ってみないかと提案してきた。花子は戸惑いつつも乗り込むと、健人が牽引してくれて花子が自分で乗るよりも早くてスムーズにジャイロボールを進めることができた。花子は健人に見守られながら夢のような時間を過ごした。
そんな中、健人が花子にジャイロボールを操作するコツを教えてくれた。そのやり方を実践すると、花子のジャイロボールの操舵が上達した。そして、健人とのドライブで坂道の途中で傾斜が急になってしまった時、花子は自分一人の力だけではとても下りられないことを悟った。花子は健人に頼るということが、自分自身を鍛えることになることを知ったのだ。
このように、花子がジャイロボールに乗ることで、自分自身の成長を感じることができた。また、健人とのドライブで感じた自由や夢を、花子はこれからの人生においても胸に抱いて生きていくことになるだろう。
■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：2 悲しい：0 夢がある：8 怖さ：0. 合計点：17
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