「恋する映画と出会った、私たちの人生は変わった――ミダラノチカラがもたらした奇跡」

主人公・安藤ももこは、周りの人からは「ももっち」と呼ばれている。彼女は岡田准一の映画が大好きで、毎回公開日には必ず観に行く。そんな彼女が最も好きな岡田准一主演映画は、ラブロマンス映画の「ミダラノチカラ」であった。

ある日、ももっちは公園で漫画家の木村いちろうと知り合った。木村は自分の漫画家としての失敗談をももっちに打ち明け、それは昔の岡田准一主演映画「スピードマスター」の原作者の話だった。

ももっちはそれを聞いて衝撃を受ける。原作者がこんなにも苦労していたなんて、映画を観るときにはこんなにも大変な想いがあったなんて、と思った。そこで彼女は岡田准一主演映画の観方を変えることにした。

以来、ももっちは毎回映画を観る前に、原作者たちがどんな思いを抱いていたのかを熟読し、その映画を観た時には、ももっちは映画に出演している俳優たちに対する敬意がより深くなったのであった。

この小説のちくわ様自己採点
感動的：7
笑える：2
悲しい：2
夢がある：5
怖さ：0
合計点：16