「北九州でパン屋に出会った刑事！ありさの相棒となるのは？」

タイトル：北九州のパン屋で探せ、私の相棒

主人公の中島ありさは、いわゆるパン好き。北九州市に住んでいるある週末の午前中、寝坊したありさは、急いで起きて、自転車で近所のパン屋に向かう。そこでオススメされたのは、「しばぱん」。ありさはそれを買った。しばらくして、縁あって、FBIの刑事として働く、ほんのちょっと風変わりな相棒・シバが現れる。彼との出会いは、ありさにとって、とんでもない事件に巻き込まれることに繋がっていく。パン屋では、実は、何かが起こっていたのだ。

ありさとシバ、そして行方不明となっていたパン屋の店主の妻と、そのストーリーが紡がれていく。奇妙なパンを提供し続けていた店主の姿に、人々が興味を持ち、訪れ始めたパン屋。だが、実は、店主は裏で、ある物を密売していた。それが、禁断のアイテム・「つるすべり針」。現在でも禁止されているその針は、多くの事件を引き起こしており、ついにはそれがパンの中に仕込まれていたというのだ。店主の妻はそれを知っており、夫を止められるよう、自らも製造を手伝っていた。そして、針が混入されたパンを食べた人が、次々と病に倒れ、ついには死亡するという事件が発生。警察は、数々の証拠を手掛かりに、店主の逮捕に成功するが、最後に「つるすべり針」を受け取った人物の特定は難航する。

しかし、ありさとシバは、そこで一つのアイデアを思いつく。シバは、自分がFBIの刑事であることを認め、パン屋に突入。そして、一人の男を特定し、ついに逮捕にこぎつけた。それは、ありさが、このパン屋で買った「しばぱん」をオススメした店員だった。そして、その「しばぱん」は、禁断のアイテム・「つるすべり針」を仕込まれた存在だったのだ。

ありさとシバ、そして警察官たちが訪れたパン屋では、何事もなかったかのようにパンが焼かれていた。そして、シバは「どうしてパン屋のパンって、こんなに美味しいんだろうな」とつぶやいた。ありさは、こう答えた。「それは、私たちが、この街に来たから、だよ」。

笑える：8 悲しい：1 夢がある：2 怖さ：2 合計点：13

ちくわ様自己採点：文字通りの”むちゃくちゃ”なストーリーで、自分でも笑ってしまいました。また、禁断のアイテム・「つるすべり針」がネーミングセンス抜群で、印象に残りました。ただ、事件や裏社会の描写が軽すぎるため、作品全体としては「感動的」や「悲しい」といった点数はつけづらかったです。しかし、変わり者の刑事とパン好きのヒロインという組み合わせは、これからの展開に期待させる夢がある作品だと思います。