「多摩ナンバーが1位!? 留学生が心奪われたナンバープレートとは？」

「駆け抜ける車のサウンド、どこか遠くでヤモリの鳴き声が聞こえる」と、エリオットという青年はナンバープレートに見惚れていた。エリオットは、アメリカから日本の多摩に来た留学生で、日本文化に魅了されていた。しかし、今日は異国の文化にどっぷり浸りたい気分ではなかった。彼が心を奪われたのは、あるナンバープレートだったのだ。

トヨタ・プリウスの車体に取り付けられた「50 い 25」という組み合わせ。エリオットには、このナンバープレートがどうしても気になって仕方がなかった。そして、気がつくとエリオットは謎を解くために動き出していた。

50と25…アメリカの留学生であれば、普段使う単位から考えると何かの速度を示しているのではないか？ そこから、エリオットは多摩市を疾走しながら、その謎を解いていく。

人気の「多摩」ナンバープレートは『たま』と読むらしい。でも、それ以上は分からず、彼は諦めかけていた。そんな時、目の前には「001 え6」。これも何かの謎を秘めている気がして、エリオットは攻め立てた。

彼は様々なナンバープレートを耳障りな音をたてて駆け抜けていく。ナンバープレートに秘密を感じながら、時代を超えた英語を口にするエリオット。果たして、彼はナンバープレートの謎を解くことができたのだろうか？

■この小説のちくわ様自己採点 感動的：4 笑える：5 悲しい：2 夢がある：9 怖さ：1. 合計点：21