「あさりの沖漬けも飽きたなぁ…。」思わずつぶやいた主人公・佐藤美咲。彼女は30歳の婚活女子で、料理が趣味。ある日、彼女は友達に誘われ、いつもと違う居酒屋にやってきた。そこで、美咲は黒いボンネット帽をかぶった一人の男性に出会う。その男性・井上貴也は、匂いをかぐのが得意で、自宅で香水作りをしているという風変わりな趣味の持ち主だった。
お酒が進み、二人は自分たちの持つ嗜好について語り合っていた。すると突然、井上は美咲に「今から、君の匂いを嗅がせてほしい」と言い出した。最初は戸惑っていた美咲だったが、気持ちを切り替え、井上に嗅がせてみることに。
井上は美咲の頸元に鼻をくっつけ、深呼吸する。そして、彼は美咲を見つめながらこう言った。「君の匂い、めちゃくちゃいいね。俺、これで香水作ったらきっと大ヒットするんじゃないかな。」その瞬間、美咲には井上に惹かれる感情が湧いてきた。
数日後、美咲は井上に香水を作ってもらうことに。そして、その香水ができあがると、美咲はその香水をつけた井上に恋心を抱いてしまう。しかし、彼には彼女がいた。
結局、美咲は井上の匂いに惹かれるだけで終わった。今でも、居酒屋で井上との出会いを思い出すと、彼の匂いが部屋中に充満し、美咲はマイナス思考になるのだった。
■この小説のちくわ様自己採点
感動的：5
笑える：1
悲しい：3
夢がある：2
怖さ：0
合計点：11
第474回|twitterトレンド
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