『神戸に引っ越してから発見した、知られざる「隠れスポット」！』

主人公の名前は「加藤麦子（かとうむぎこ）」といい、二十歳の女子大生だ。彼女は大阪に住んでいたが、大学受験のため大阪から神戸に引っ越してきた。三宮駅周辺は雰囲気が良く、夜は居酒屋やバーがたくさんあって楽しい街だ。しかし、麦子は休日になると、周辺のちょっとマイナーな場所に行ってみたくなる癖があった。

ある日、麦子は三宮から南に向かって歩いていると、赤い提灯がある狭い路地に目が留まった。彼女は何も考えずにその路地に入ってみることに決めた。すると、その路地は広がりを見せ、薄暗い中にさまざまな居酒屋が並ぶ飲み屋街に行き着いた。その中でも、麦子が入ったのは「むぎたん」だった。

「むぎたん」という居酒屋は、麦子と同じ名前の謎の店主「ムギタン」と、美味しい酒と料理で人気の店だった。ここには常連客たちがいて、みんな自分たちの楽しみ方をしていた。中には、年寄りが「おかしっ」「もえでし」「ごけ」といった意味不明の固有名詞を連呼する人がいたり、水商売の女性がリゾートバイトでやってきた大学生の青年と情熱的に話す姿があったりと、何とも不思議な空気が漂っていた。

麦子は、そんな「むぎたん」で出会ったある男性から恋をされてしまう。彼は神戸にある「餃子の王将」の従業員で、名前は「餃子太郎（ぎょうざたろう）」という。ただ、この男性には麦子が特別なことをしていないのに、不思議と恋心が芽生えてくるのだった。

麦子は、恋愛に興味があるわけではなかったが、なぜか彼女は餃子太郎のことが気になって仕方がなかった。そこで、麦子は友人たちに相談することにした。友人たちからは麦子の恋の秘訣を教えてもらい、麦子は餃子太郎と距離を縮めることができた。

そして、ある日、ちょっとした勘違いから「むぎたん」で麦子と餃子太郎は口喧嘩になってしまう。その後、麦子は彼女たちによって餃子太郎の本心を知り、再び彼女たちは策略を巡らせた。結果、麦子と餃子太郎は気持ちを確認し、その場でキスをすることになった。

これが加藤麦子の、神戸での青春物語だ。


■この小説のちくわ様自己採点 感動的：7 笑える：5 悲しい：3 夢がある：8 怖さ：0. 合計点：23