主人公の名前は「杏子（きょうこ）」。彼女は資産家の令嬢で、文学部に通っている。ある日、彼女は美容室に行く途中で謎の男性に声を掛けられた。「ちくわ様の小説を読んで、髪を切らせてもらっているんです」と言われた杏子は、驚きと共に誇らしささえ覚えた。そんな中、木漏れ日が射し込む小さな公園で、一枚のポラロイド写真を拾う。写っていたのは二人の男女と、時計台と、文字盤のない時計。固有名詞の「スタンド時計」と「霧雨香（きりさめかおる）」、「浮き輪広場」という言葉が、杏子の頭に浮かんだ。一体、この写真には何が写っていたのか。「スタンド時計」は、古い時計の修理店だった。時計を直してもらいに行った杏子は、不思議な世界に入り込んだような気がした。その後、写真に写っていた時計台にたどり着いた彼女は、同じ時計修理店の主人の父親が、道端で拾った写真を持っていることを知った。
「霧雨香」とは、酒場の名前だった。杏子はそこで、謎の男性と再び出会う。彼は「それ」を見つけるために、杏子を巻き込んでいた。彼女は「それ」が何かを知ってしまった。それはテレポート機器だった。
最後に、杏子は「それ」が偶然、落とされたものだと知った。そして、「浮き輪広場」とは、杏子達が最初に出会った小さな公園だった。思わぬ展開に驚き、そしてそれに運命を感じた杏子は、彼と共に新たな冒険の旅に出た。
感動的：6 笑える：2 悲しい：2 夢がある：8 怖さ：0。合計点：18。
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