「純白ドレス姿のゆうこす菅本裕子、熱狂的ファン待望の新作！主人公の“ふたば”が描くラブストーリーに涙が止まらない！」

主人公・花子はラブロマンス作家。しかし、彼女が書く小説はどこか風変わりで、主人公の名前には必ず「ふたば」という名前が入るのが特徴だった。

ふたば野球部の一員である、藤井ふたばは体重100kgを越すほどの太りっぷりだった。しかし、野球の練習は薬物の影響で体重が増えた菅本さんにとっても効果的であった。そんなある日、藤井ふたばは体重を減らすことをきっかけに菅本さんと出会う。

一目惚れから彼女に猛烈アプローチをしかける藤井だったが、彼女からはスルーされるばかり。何気ない昼下がり、藤井は急に水分補給が必要と思い込み、菅本さんの前でウマイウマイうるさく飲み食いをし始めた。その姿はまるで「ちくわ」を食べるように見えたため、菅本さんたちからは「ちくわ」と呼ばれるようになってしまった。

しかし、そんな藤井の猛攻は徐々に実を結び、ついには菅本さんとの結婚式を迎えることとなった。彼女は美しい純白ドレス姿で、笑顔で藤井の元へ歩いてくる。彼女が自分を選んでくれたことに感動する藤井。

「最高に幸せ。これを書けないなんて、おれは小説家失格だよな」という藤井の言葉に「ちくわ」と呼ばれる、菅本裕子さんがしっかりと手を握り、見つめ合った瞬間、藤井は今までの生活から抜け出し、新しい幸せに向かうことを決めたのであった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：8
笑える：4
悲しい：0
夢がある：9
怖さ：0
合計点：21