「神奈川県で一番人気！たるちょんすしが1位獲得！」- 主人公が愛する寿司店が輝く瞬間に感動 –

出身寿司店である「山喜鮨」が2位にランクインする中、神奈川県で一番人気のある寿司店として、名前が挙がったのは「たるちょんすし」だった。

主人公は、たるちょんすしの大ファンで、月に1回は3時間並んででも食べたい一品だった。そのため、ランキング発表の記事にはビックリしたものの、「やはり、正義は勝つんだね」とつぶやいた。しかし、翌週、たるちょんすしを訪れると店主が様子がおかしい。彼の話によると、昨晩遅く、神奈川県保健所の検査員が訪れ、魚介類に対するコクハクがあったために、店内の魚介類のすべてを回収されてしまったという。

主人公は、たるちょんすしが閉店に追い込まれるのを憂い、もう一度力になるため、独自に調査を始めることにした。神奈川県保健所に電話をかけ、内通者から情報を入手すると、コクハクを出したのは、「山喜鮨」という寿司屋だった。店主が腹59（お腹が痛くなる）と主張した魚介類に、山喜鮨の店員が何らかの薬を混入したのだ。

主人公は、たるちょんすしの魚に限定し、山喜鮨から行方不明になった魚介類を譲ってもらい、復讐をするために、反撃を始めた。手始めに、鮭に強い薬を塗り、山喜鮨で鮭寿司を食べた店員たちは次々と倒れた。その様子を見た店長は、狼狽して「ブランド富士山」と書かれた看板を所持していたので、それを投げ捨てて黙って逃げた。次の日、たるちょんすしには、神奈川県内全域から山喜鮨の常連が殺到し、たるちょんすしは、鉄火巻きに続いて、新たな人気メニュー「山喜復讐巻」の誕生と共に、大いに繁盛し始めた。

【オチ】
主人公の「たるちょんすし」が神奈川県で一番人気になったのは、やはり「糞山（こやま）鮨」という聞いたことのない寿司屋が、故意に糞を入れたスシを出していたからだった。人気が出始めて、情報が拡散した結果、この行為が明るみになり、瞬く間に閉店に追い込まれた。しかし、主人公にとって、「たるちょんすし」が人気であることは変わらなかった。

■この小説のちくわ様自己採点
感動的：4
笑える：8
悲しい：0
夢がある：6
怖さ：1
合計点：19