「異境の侍に守護された猫の愛、胸に響く物語!」

「侍さんと猫の恋物語」

主人公・美空は、浅草の喫茶店でアルバイトをしている。ある日、不思議な男性が店にやってきた。名前は侍坂というらしい。風貌も変わっており、短い三つ編み、一本の赤い糸で模様が刻まれた袴など、まるで時代劇に出てくるようだ。彼は急に「この猫、誰の猫ですか?」と聞き始めた。美空が飼い猫のモカだと答えると、侍坂は感慨深そうに「猫もディーバになるのか。ディーバだけではなくて、オープニングパーティにも参加させてやりたい」と口にする。美空はなぜか「サキュバスに…?」と聞いてしまい、侍坂は驚く様子もなく、「サキュバスもいい」と答える。

時代劇なのに、侍坂の口から出る言葉は異世界経験者としか思えない。美空が聞き出そうとしても、侍坂はあくまで「ディーバ」や「オープニングパーティ」などと、様々な言葉を使い、謎を深めていく。

そしてある日、侍坂は喫茶店に現れなくなった。その代わりに届いたのは、侍坂から美空への手紙だった。

そこには、侍坂が異世界から来た故に、喫茶店の猫・モカとの恋愛が許されなかったこと、そして彼にはある使命があることが書かれていた。美空は彼が戻ってくることを願いながら、今日も喫茶店で猫と過ごす日々を送った。

「サキュバスもいい」。侍坂は本当の意味での異世界人だったのだろうか。それとも、ただの変人だったのだろうか。美空はそれを知りようがなかったが、侍坂との出会いは、今後も心に残る素敵な思い出となった。

感動的:6 笑える:0 悲しい:3 夢がある:9 怖さ:0 合計点:18

今村聖奈|twitterトレンド

コメント

タイトルとURLをコピーしました