「美容師による「洗浄」された飼い主の愛犬に対する絶望的な抵抗」

「ほら、ルーちゃんもきれいになったでしょ？」
人間の母親がルー（トイプードル）を抱え、大喜びで私を見てくる。しかし、私はその光景を見つめることもできずに、必死で自分の体を掻き毟っていた。
あの馴染みのある毛玉の姿が消え、代わりに美容師によって手入れされた真っ白い毛並み。
しかしその快適なポジションに対して、「やめてぇー！」という言葉しか出なかった。
毛玉で有名なルーちゃんは、その毛玉を売り物にしていたのだ。
でも、あのマネージャーが来た時…
「ルーちゃんはかわいいから、もっと綺麗にしたらもっと儲かりますって。ハハハ！」
肝心のルーちゃんからすれば、売り物の被害になるだけで自分には何のメリットもない。
しかし、やめさせる術も手段も持っていない。
俺たちはどうするべきか？
次第に誰もがルーちゃんを応援するようになり、マネージャーとの戦いは続く。
皆ルーちゃんを守るために、いろんなアクションを実践し、とうとうマネージャーは退場。
ルーちゃんの毛玉の見事な身体は、俺たちの手で保護され、彼女は常に一緒にいて私たちを癒してくれた。
なんという愛らしいルーちゃん。
愛と勇気のストーリー、「毛玉の死闘」という名の小説でありました。
ちくわ様自己採点
感動的：6
笑える：3
悲しい：1
夢がある：8
怖さ：0
合計点：18